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欲深き人の心と、降る雪はつもるにつれて、道を失ふ! 泥舟

備忘誌


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センバツ優勝投手がなぜ大学進学か。智弁学園・村上の決断を肯定する。

智辯学園村上投手no1


センバツ優勝投手がなぜ大学進学か。智弁学園・村上の決断を肯定する。




プロ野球の春季キャンプが熱を帯びてきているが、高校野球のセンバツ大会も、日に日に、その開幕が近づいてきている。

 そうは言っても、あと1カ月以上もあるのだが、三寒四温、目まぐるしく陽気の寒暖を変えながら、日に日に陽射しの強さを増してくる春先の1カ月は、毎年あっという間に過ぎていってしまうように思う。

 去年はどこが優勝したんだっけ……。

 
“夏V”はわりとスッと出てくるのに、センバツの優勝校はなかなか出てこないことがある。

 去年、2016年の優勝校は、智弁学園高(奈良)であった。


エース・村上頌樹(むらかみ・しょうき)の、5試合の全47イニング669球を投げ通す大奮投に強打線が呼応して、春にしてはとても完成度の高い闘いっぷりが印象的だった。

その秋、たしかドラフトの前だったと思ったが、ある人からこんなことを訊かれた。

 

「夏の優勝投手の今井達也(作新学院高)はプロ志望届を出して、新聞でもドラフト1位候補って騒がれているのに、センバツ優勝投手の村上はどうして志望届を出さないの?」

訊かれてみると、もっともな疑問だった。
.

甲子園優勝イコールプロ、ほど単純じゃない。

村上が能力の高い投手であることは間違いなかった。


3月下旬に、10日間ほどで実戦の700球近くを投げ込めること自体、すばらしい心身のタフさだが、それ以上に、調整途上のはずのこの時期のセンバツで完封を2度繰り返せる“実戦力”の高さは、この年の高校生投手の中でも一級品の資質を持っていることを証明していた。

ならば、プロでもいいじゃないか。ならば、ドラフトも上位なのではないか。


そこが、能力の“見極め”の難しさだと思う。

甲子園の優勝投手イコールプロ。そこまで、野球も世の中も、単純じゃない。

投手には“タイプ”があり、プロに進むにも“タイミング”というものがあろう。


これは、私の経験則も含んだ話になるのだが、現実をそんなに外した話でもないので、少々耳を貸してほしい。


パワータイプは即プロ入りが適している。

投手を2つのタイプに分けて考えよう。

1つは、体が大きく、瞬発系の筋力も強く、145キロ前後のスピードが出せる“パワーピッチャータイプ”。


もう1つは、比較的小柄でも、変化球に決め球を持ち、コントロールにも長け、打者のタイミングを外すことに興味を持つ“テクニシャンタイプ”。

昨秋のドラフト1位にその名を挙げた今井達也(作新学院高)、藤平尚真(横浜高)、寺島成輝(履正社高)はパワータイプの代表みたいな快腕、剛腕であり、加えてテクニシャンタイプの要素すら兼ね備えていた。


こういう本物の逸材たちは、もちろん一刻も早くプロの世界でさらに鍛えていくべき投手たちであるが、一般的な傾向として、パワータイプの投手は、高校から即プロ入りが適していると考えている。

ブルペンを見ていれば、投手のタイプはわかる。

理由は、難しくない。


基本的に、いつも全力投球で強く、速いボールを投げ込むことを身上にしている投手たちである。

それだけに肩、ヒジに対する負担は大きく、常に故障というリスクと隣り合わせになっている。


投手としての“寿命”も比較的短く、ならば、早く活躍の場をプロに求めることは当然のことと考える。

一方の後者、つまりテクニシャンタイプは、パワーを養いつつ、持ち味の“技術”に磨きをかけるために、大学、社会人という世界でもうひと勉強することを勧めたい。


ならば、何をもって、今井達也がパワーピッチャーで、村上頌樹がテクニシャンなのか? 

それはブルペンを見ていればわかる。

昨夏の甲子園、2人の試合前の投球練習をじっと見ていた。

立ち投げの最初の2、3球、ふわっと山なりのボールを投げておいて、今井達也の次のボールが一気に140キロ級の快速球に転じたのに対して、村上頌樹は徐々に、徐々に、ボールに指をかける力を増して、5分の力も、7分の力も見せてくれてから最後に、10の快速球を見せてくれた。


パワータイプとテクニシャンはスイッチが違う。

パワーピッチャーが持っているスイッチは、おおむね“オン”と“オフ”である。

速球を武器にしてプロで奮投を見せている投手のほとんどは、投球練習でも投げるボールが一気に速くなる。創価大・田中正義(現・ソフトバンク)がそうだった。


対して、テクニシャンが持っている出力の“目盛り”は、1があり、2があり、3があり、といわゆる1刻みである。

この一種の“法則”は、私が17年間、さまざまな快腕、剛腕をこの手とミットで受けてきた結果から導いた、かなり確度の高い法則だ。


ドラフト直前、智弁学園高・村上頌樹が東洋大学に進学するという報道に接した。

英断だと思った。

彼と彼を取り囲む人たちの見識すら伝わってきた。


すばらしい逆スピンを帯びた一級品の速球の“質”は持っているものの、球速のアベレージは140キロ前後であること。

超高校級の勝負球・チェンジアップを内外、高低に配するコントロールは持っているものの、初回に走者を許し、ピンチを招きがちな立ち上がりの不安定さ。


すでにプロの域に達している部分もありながら、同時に幼さも残すピッチングを、「東都六大学」という学生野球屈指のハイレベルな世界で、時に痛い目にも遭いながらさらに高いレベルに引き上げるための4年間。

当を得た選択と、敬意を払いたい。


幼少期のエピソードで、“根っこ”がわかる。

淡路島で生まれ育ち、小学校に上がる前からお兄さんの少年野球について行っては、選手やコーチにキャッチボールをせがみ、相手が音を上げてもまだ、投げて、投げて、投げまくっていた“野球小僧”。


小学生のくせに、ストライクだと思った球をボールと判定されると、「これでどーや!」とばかり、もう1球、同じコースに投げ込んで球審の右手を上げさせていた勝負根性。

やがてはプロで奮投するはずの“根っこ”を持っているヤツだ。


自身を懸命に磨きながら、プロへ進むタイミングを計ろう。

それも野球センスだ。


せっかくの才能を、開花前に散らさないように。

今は千葉ロッテの絶対的エースの地位を獲得した石川歩。


その才能はすでにプロから認められながらも、肝心の本人が自身の野球に確信が持てず、高校、大学とプロ入りを見送って、社会人3年目に「機は熟した」と満を持してのプロ入りに踏み切ったことは、あまり知られていない。

人生はタイミングだ……とそこまで言い切れるほど、こっちも人生がわかっているわけではないが、大切にしてほしいことのトップ3には入ってくるのではないか。


地下資源と同様、“人的資源”も決して豊富とはいえないこの国のスポーツなのだから、せっかくの才能を開花させるタイミングにも心を配って、あたらあわてて開花前に散らしてしまうことのないように。

そして、もう1つ、意地悪な観察者の目から見れば、超優秀な女房役・岡澤智基がいなくなった環境でも、これまで通りのパフォーマンスが発揮できるのか。


快腕・村上頌樹が乗り越えねばならない、もう1つの意外なハードルに注目してみたいと考えている。

(「マスクの窓から野球を見れば」安倍昌彦 = 文)


















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